高齢化に伴い、変形性関節症も増えています。
日常生活に大きな影響を及ぼし、動くこと自体が困難になります。
私も膝関節症のため、自分の治療を知るためにもまとめておきます。
関節の役割
関節は骨と骨がつながる部分をいいます。
動く度に骨同士が擦れてしまうと、すぐに骨が痛んでしまうため、
骨の接触面は軟骨というクッションで覆われています。
さらに、この軟骨と軟骨の間は関節腔という隙間があり、
繊維膜と滑膜の2層の関節包という袋で覆われています。
その関節包の袋の中には、潤滑油のような役割を果たすヒアルロン酸などの髄液があります。
関節液の成分は、血漿成分とヒアルロン酸やタンパク質などが結合したものです。
こうして骨同士がぶつかることなく、大きな負荷に耐えられるクッションの役目を果たします。
変形性関節症とは
クッションの役割を果たす軟骨がすり減ってしまった状態です。
長い年月をかけて関節を使用していると、どうしても軟骨が劣化していきます。
よって症状も徐々に進行していくものになります。
軟骨が劣化することによって、骨同士がぶつかり合い、関節液が溜まってしまったり、
炎症が起きたり、痛みが出たりと、関節の動きに支障が出ます。
大きな負荷がかかる関節に発生しやすいため、股関節・膝関節・肘関節が主な障害部位になります。
治療
治療法として、軟骨の劣化防止に効果的な治療法は確立されていません。
関節症の悪化の防止には、適度な運動・肥満の改善・
労働量の調節・関節炎のコントロールが必要です。
また、関節機能の温存として、関節周囲の柔軟性の維持と周囲筋力の維持が大切です。
このような保存療法でも日常生活に支障を来すようであれば、手術を検討します。
手術
人工関節や骨切り術が選択されます。
その方の状態によって手術方法は選択されますが、人工関節は基本的には65歳以上となります。
それは人工物であるため、耐久性に問題が出るため、入れ替える必要が出てくるためです。
人工関節の入れ替えはとても負担が大きな手術となり、体力的にも厳しい状況が予測されます。
基本的には保存的に経過観察をしていきますが、どうしようもない場合に手術が選択されます。
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